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【misc:KNIT】 〝真っ直ぐ〟四角が編めれば出来るニット


カーブが編めなくても/難しくても「セーター/プルオーバー」は出来るよ、ってことで「NY編遼さんから発想したニット」 にもこの文言を添えたんですが、「四角」だけだと「そういや、〝より高度な四角〟の編み方もあるよなぁ」って思い当たったので、〝真っ直ぐ〟を付け加えました。すなわち、「増目減目無し、作り目からそのまま真っ直ぐの四角」≒「(ほぼ)マフラーの編み方」で出来るニット、ってことです(^-^)v マフラーが編めたら、次にほんの少しテクニック入れると、こんなんが出来るよ、っていう。
棚橋さんに触発されたニット」の[その他>オマケ]にちらっと書いてたのが出来上がったんで、何とか涼しくもなってきたことだし、ちょっくらご紹介。


写真1
先に云った通り、作り目からただ真っ直ぐ編んでいった、約60cm×約160cmの四角です。このサイズなので、マフラーってよりショールですが。このまんまを、ショールとして使うことも、まあ、可能。

真ん中に十字状に入ってる切れ込みが、「ほんの少し加えるテクニック」。
切れ込みの角っこに立体感のあるモチーフとループ(対角にはモチーフだけ)を付けていて、この写真を撮る段階では、角っこのモチーフ同士をループで寄せています。
もう一つ、この写真だとよく分からないけど、編み始め・編み終わり・左右両端に「掛け目」使う3目ノットを入れています。コレが後々効いてきます。

縦方向
この切れ込みに首通すと、こう。
角のループを対角のモチーフに通すことで、襟みたくなってます。
脇はこんな感じ。↓
縦・わき1 縦・わき2
左画像:前後を重ねて縫うみたいに、別の糸を通しています。 点線内を拡大表示
右画像:こちらは縫う形じゃなくて、前後を付き合わせて蝶結びで止めただけ。
両端に掛け目ノットを入れてるのは、こーいうことでした。紐・リボンなどを通すことが出来ます。勿論、ボタン縫い付けてボタン穴に使ってもヨシ。この辺、「お好みで」ですね。

(ちなみに、ここに映ってる別糸は、写真撮るためだけに取り敢えずで使った物です。編み地に使ったこの糸、軽くてとても気持ちいい肌触りなんですけど、いかんせん摩擦に弱くてすげー繊維が抜けやすい(毛玉も出来やすい)んスわ。実際に使い始めるのは、滑りの良い素材のリボンかコードをちゃんと手芸店で探してから、と考えとります。なので、私のバヤイは、素材的に「ボタン」はあり得なかった(苦笑)) 

縦・背面
こちら背面の画像ですが、こういう止め方も可能っていう、角っこのモチーフとループの組み合わせ(使い方)の例です。襟ぐりカーブは無いので、前面・背面の違いは無いです。

(それにしても、こうマネキンに着せてみたら、↓もそうですが、角の対角に置いたモチーフを「使ってない」時、「何ソレ?」って雰囲気なのがいまいちッスね(ーー;) いっそデコる感じで、ループの相手にはならないダミーのモチーフも付けちゃおうかな…)

横
編み地を90度回した着方すると、こう。
長方形の短辺(コレの場合、作り目側と編み終わり側)で、同じく掛け目使ったノットを編んでおり、そこに紐通して絞ることで、袖になっています。
棚橋さんに触発されたニット」[その他>オマケ]で書いたテレビで見たお嬢さん方っていうのは、襟・袖にちゃんと輪のリブを付けてるものを着てた訳です。
余談ですが、こうしてマネキンに着せてみてから「あ、こっちのループ&モチーフで止めたらV字襟になるんだ」と気づきました→編んでる時は想定してなかった(^0^;)

羽織る・背面
で、これは、長方形を実際にショールのように肩に羽織らせただけで、背面を撮ったものなんですけど、も。
この十字を、大きな「模様」と思うか「隙間」と思うか、ビミョーですね(「思う」というか、「受け取る」かな)。最初の写真で「まあ、可能」と胡乱な云い方したのは、こういう理由(苦笑)
私自身は、「隙間」に見えちゃったもんで(ショールを「防寒用」と思ったらコレはどうよ、って気分になった)、もう少し塞ぐためのループ&モチーフorボタンを、目立たないように裏っかわに足そうかなあ、とも思ったんですけど、そうすると今度は首を通す使い方をする時に面倒になるので、悩ましく。
自分の使い方は、纏うより被る方が多くなるだろうから、コレで完成形、ってことにしました。

「考え方」としての作り方

このニット「そのもの」を作りたい方ってのは居られないでしょうし、基本的にマフラーと同じような作り方=作り目からただ段を重ねていくだけで良いって部分で糸・針・模様編み[ゲージ]も自由なので、「レシピ」って意味の作り方は出しません。(何なら、編み物ジャンルも自由。今回はknit=棒針、crochet=かぎ針を問いません。アフガン編みも多分いけるかな。説明の仕方は棒針に偏りますが)
マフラーは編んだことがあるって人が「この形を作るための考え方」って感じの説明で行きます。
※まだ一度も編み物をしたことが無い人にも伝わるテクニック図解とかはありません、すいません; そういうのはニットの基礎本や別のとこの動画等でお願いシマス。
※また、裏を返すと、ある程度の経験者の方にとってはスッゲェ退屈なコンテンツになってます(^_^;

★ 以下で出す図は、全て「表(おもて)を見ている」と思ってください。その上で、右利き基準で説明していくので、左利きの方は(編み物だけ矯正してるとかじゃないなら)左右反転して受け取ってください<(_ _)>

写真実物の「作り」・概要

[概要] 別窓で拡大表示 | 右上に小表示

図中の黒矢印が編む方向です。
クドイようですが、「作り目がそのまま幅で、必要な長さ分、段を編んでってる」って意味で、ごく一般的なマフラーの作り方と同じです。
無理矢理異なる点を探してみるなら、「必要な長さ」を、「半分」主体で考えてるってことですかね。(首を通す穴の位置を基準にして「必要な長さ」と考えて、編むのは「その2倍」)

[Point 1]

紐やリボンなどが通せる「穴」を作るため、四角のぐるりに、掛け目の入った模様編みを配してます。
※この部分は、〝縁編み〟ではありません。グレーのメイン部分を編んだ後、縁編みを編みつけてる訳じゃなく、図中で色違いにしてる「模様編みA」「模様編みB」が1段の中にある形です。

[Point 2]

首を通す穴を、十字に切れ込みが入ったような形で作ります。 (切れ込みっつうと「ハサミ入れた」ように聞こえるからナンですけど^^; 段や目を「空けてる」訳じゃないから、「隙間」って云っちゃうのも何か違う気がして;)
「マフラー編んだことがある」の次の段階、と思った時に、ミソとなるのが、ここの編み方(テクニック)。特に、「ステップアップ」っぽくなるのは、図中の C と D の部分です。
ただし、十字にしなきゃ駄目、って訳でもないです。↑写真にあるように、十字にすると襟回りにバリエーションが生まれるってだけで、穴を作るだけなら、もう少し楽・簡単にも出来ます。そこいらも後述。

考え方:襟用の穴と編む方向

概要の図を 別窓で拡大表示 | 右上に小表示

↑で「一般的なマフラーの作り方」と云ってますが、じゃあ、「一般的じゃない」作り方ってどんなだ?ってなりますよね(^_^;
「作り目」が「幅」で、どんどん編んでって、「欲しい長さに届いた時(好きな時)」に止められる、という点で、マフラーが編み物[棒針編み]の最初の一歩(まずは針・糸の動かし方に慣れる)に適しているのだと思いますが、「長さ」の方を先に決めて(固定して)、編んでいくことで「幅」の方が出来てくっていう作り方も、実はあります。
これが、「編む方向」の話。
ここでは、[Point 2]首を通す穴の作り方の理屈を、編む方向と絡めて解説します。
[A] [B]
※〝十字〟を直に説明しちゃうと、「理屈」の点で伝わり難い思うんで、先ずは1本線で行きますね。
矢印が編む方向です(矢印の根元が「作り目」)。
[A]は、長方形の短辺に対して平行な穴(切れ込み)、[B]は長辺に対して平行な穴。
編み方(方向)だけを云うと、
①③が「一般的マフラー」=作り目から「長さ」を稼ぐやり方。
②④が「長さ」を先に決めて、「幅」側を編むやり方。
で、「穴の作り方」を云うと、
①と④が同じ→「目」の側で穴を作る。
②と③が同じ→「段」を編み重ねて穴を作る。
〝十字〟は、この二つの組み合わせ(+ちょっと応用)です。
実のところ十字は糸始末の箇所が増えるのでかったるいっちゃァかったるいです。十字にする必然性(メリット)は、先述したように「襟回りのバリエーション(&ゆとり)」くらいなので、そこを然程重要視しないなら、一本線の穴の方がとっつきやすいと思います。

① ④ の作り方

上記[A]画像を右上に表示 | [A]別窓表示 | [B]右上に表示 | [B]別窓表示
①④の作り方-棒針
この作り方は、「2段」編めば、穴(間隙)が出来ます。その後は再び、普通にマフラー編むように段を重ねて行けば良いだけです。
また、「それまで」の糸を切らずに続けて編んでいくので、穴の周囲に「始末」しなきゃいけない糸端が出ることもありません(*)。
こういう点で、初心者の方にとっては①が最もとっつきやすいです。(④は、「作り目=1段の目数が多い→編むとき重くなる」ので①よりはとっつきにくい)

図は表(おもて)を見ているので、緑色の矢印は「奇数段」を表してます。右端から穴を作る部分まで(穴が「首」を通すので「肩」に当たる部分)を編んだら、「穴」を作りたい範囲(目)で伏せ目します。伏せ目が終わったら、そのまま端(逆の「肩」に当たる部分)まで編みます。※伏せ目の力加減には注意! 伏せた後の糸を引きすぎないようにしましょう。ここ、初心者さんには「手加減」の鬼門と云えます、緩すぎるとだるだるになっちゃうんだけど、キツいと頭入んなくなります; 軽く編み地を引っ張って伸縮性を確認すると良いです。
ピンクの矢印は次の「偶数段」。編み始めは普通に編んでって、伏せ目の上に来たら、同じ目数「巻目」します。巻目が終わったら、続けて普通に編みます。
緑色・ピンク色の1往復=2段で穴は出来ました。後は、再び真っ直ぐ編んでいくだけです(*)。
(*):続けて編んでいけるので楽、なのはそうですが、初めての「巻目」・巻目の次の段で、初心者の方は「うっ( ・_・;)」てなるかもしれません。(正直、経験者のワタシも巻目の次の段編むのは好きじゃないです(^0^;)) なので、先に共糸の鎖を編んでおいて拾うとか、指で掛ける作り目を作っとく、とかの方法もあります。が、その方法だと、始末しなきゃいけない糸端が出てきます。※指で掛ける作り目は、それで既に1段、ってことも忘れないでください。図で云うと、左から右の点線矢印を編んだ後、実線の矢印は指で掛ける作り目した段階で編み終わってるのと同じなので、そこを飛ばして、反対側の点線部分を編む、ってことになります。

①④の作り方-かぎ針 かぎ針編みだと、もっとすんなり入ってくるかも。(でも、図は、ナンか紛らわしいというかイメージしづらいというか; 鎖目はもう少し上に描いた方が良かったですね;)
穴にしたい部分で鎖目を編み、それを作り目と思って次の段で拾えば良いだけです。(束に拾うのも可能ではありますが、ここは「作り目と思って」ちゃんと鎖の裏山や2本糸を拾う方が良いと思います)
棒針編みと大きく異なる注意点があるとすれば、「その模様編みの1段の高さが、もろに穴の大きさへ反映される」って部分ですね。
図は、細編みを例にしていますが、鎖目の両端、ここが長編みだと、長編みの高さがもろに「穴の高さ」になります。
なので、模様編みによって、ここの鎖の目数は慎重に考える必要があります。(この辺りはまた後述します)

ちなみに、というか「ところで」というか、「表(おもて)を見ている図」として統一して画像作ったので、緑矢印が奇数段・ピンク矢印が偶数段、ってことになるんですが、「伏せ目」「鎖目」が奇数段じゃなきゃだめ、って訳ではありません。
模様編みによっては、あるいは、トータルの段数によっては、裏を見ながら偶数段の時に伏せ目・鎖目をする方が編みやすかったり数えやすかったり仕上がりがキレイだったり、ということもあると思います。
あくまで、説明用画像と説明文の都合ってだけなので、奇数・偶数段については、臨機応変で考えてくださいまし(画像・文章にガッチガチに囚われると、〝十字〟に応用する時に混乱する可能性もあります;)

②③の作り方

[A]右上に表示 | [A]別窓表示 | [B]右上に表示 | [B]別窓表示
②③の作り方-[C] ②③の作り方-[D]
②③は、段を重ねることで穴(間隙)を作ります。編んでる時の感覚で云ったら「縦穴」を作る、という感じですね。

手順を細かく分解して云うと、
作り目から、穴を作りたい位置まで編んでいったら、
一旦、「目」を左右半分に分けて、左右それぞれを編み
最後に左右を繋げて編み、その後は普通に編む。
こういう感じ。下線部がミソです。
※画像は、左右対称でほぼ同じことを云ってる「図」ではあるんですけど、奇数・偶数段の関係で「似て非なるもの」です。解説は、左図[C]メインで進めます。
↑図、緑の矢印が、作り目から続けて編んできた糸で編んでる段・方向です。仮に、作り目40目から100段編んで、これから穴を作る、とします。
穴の高さ[段数]は仮に30段分として、
101段めを続けて編み始めて、20目編んだところで一旦止めます。残りの20目を、別の少し細い針・滑りの良い糸等に移して休ませておきます[☆1]。
ひっくり返して、緑矢印102段めを20目編みます。
ひっくり返して、103段めを20目、ひっくり返して104段めを20目、…これを繰り返して、130段め(図中の2:)まで編み、一旦中断して、休ませます[☆2]。
100段編んだ後に休ませたピンク側20目を針に戻します[※]。
ここから、ピンク矢印に入ります。表(おもて)を見て、図中3:で糸を付け[☆3]、(40目で云ったら21目めから)休ませていた20目を再び編みます。左半分ピンク矢印の101~130段を編む、ということです。
ピンク矢印30段(作り目からだと130段)を編み終えたら、休ませていた緑矢印の20目を針に戻します[☆4]。ピンク側の編み終わりにある糸は、一旦切ります[☆5]。
図中5:、[☆2]緑矢印側で休ませていた糸で(一度切ったなら何らかの方法で糸を継いで)、再び編み始めます。緑-ピンク部分を続けて編みます(これは131段め)。これで、「縦穴」が出来ます。
この後は、再び40目を編み続けるだけです[☆6]。

右図[D]は「編み方」の点でほぼ同じで、[C]では「奇数段で=表(おもて)見て」やってたことを「偶数段で=裏見て」やる→そのため、緑矢印とピンク矢印が逆になる、という図になっています。模様編みによっては、偶数段の方で「糸をつける・切る」になる方が分かり易いこともあると思うので(どっちかの図だけで奇数・偶数・表裏を「読み替える」のは、特に初心者の方には難しいと思われたので)、確認の意味でも画像作りました。
…何でこうクドイことやったかっつうと、緑矢印とピンク矢印が「向き合う」「離れる」形にならないように気をつける必要があるからです。
②③の作り方-NG例 これは、NG例。
左図3:糸を付ける時に、表(おもて)見て穴の位置(21目め)に糸を付けるんじゃなく、編み地の端から(裏見て)編み始めたら、こんな感じの矢印の向きになってしまいます(最後のまとめる矢印、向きか色が逆になってますが; 画像ミスってるってだけじゃなく、実際、この位置に来たとき「これ、どっち?」っていう混乱も起きます)
複雑な模様編みのほうが案外、「ミス」でこういうことにはならないと思いますが(すぐ気づく)、シンプルな編み地だと、奇数・偶数段で矢印の方向がちぐはぐになること自体に気づきにくく、結果、左右で段数が違ってしまう可能性があります。つまり、矢印の方向が違うことそのものがマズイんじゃなくて、段数が違ってしまう「ミスに繋がる」ってことですね。
棒針編みは、この矢印の方向が出来上がりには影響しないので、慣れてくれば「奇数段=表」「偶数段=裏」に縛られることなく、後々の作業を踏まえてわざと↑NG例のような編み方にすることも出来るようになりますが、最初のうちは、段数間違いを防ぐためにも「表を見て奇数段を編む」「裏を見て偶数段を編む」と意識しておく方が良いと思います。

で、これがかぎ針編みだと、意外と①④よりも分かり易いかもしれんので、ここまでかなり退屈だったですね(^_^;
糸を付ける時はフツーに前の段の目の頭に引き抜きで付けます。必要に応じて立ち上がりの目を編んで、後は棒針の時と同じく、往復で必要段数編み、最後に右左を繋げるべく続けて編みます。
↑NG例についても、かぎ針編みは表と裏で「目」の表情が違うので、矢印がちぐはぐになると、編み地で明らかに段のずれが判りますから、「ミス」には繋がらない(ミスしても直ぐ判る)と思います→逆に云うと、棒針編みなら、慣れれば矢印がちぐはぐになっても出来上がりに影響は無いですが、かぎ針は矢印をちぐはぐに「出来ません」。狙ってちぐはぐにした模様編み(テキスタイル)にしたいってんでも無い限り、「してはいけない」と云えます

十字型の切れ込みの手順

先に云ったとおり、十字型は①④(「目」で作る)、②③(「段」で作る」)の組み合わせです。
何なら、「編む方向」(↑画像[A][B])については、意識しなくて良い、とも云えます(十字型の切れ込みを作るときに「編む方向」を意識する必要があるとすれば、模様編みの方向のためですね)
概要の図にある、A B C D の角を、一つずつ作っていく…というイメージになりますかね。
概要の図を 別窓で拡大表示 | 右上に小表示
十字型の切れ込み
「伏せ目&巻目」や「鎖目」を何処で使って、[C][D]のどっちを参考に、何処で糸付けて切るか、の練習問題みたいですね(笑) ※但し、この図は棒針編み前提で作ったので、かぎ針編みで照らし合わせると重要ポイントにマークがありません(足りない)→具体的には、図中の矢印に従った場合、糸を付ける・切る場所が棒針とは異なることがあります。ご注意。

「そこまで」編んできた糸をそのまま使って編めるのは、右半分、*2 *3 の間です。*2-☆(偶数段)の時に伏せ目してから端まで編んで、*2~*3を続けて編み、*3-※1で巻目します。その後、*3-※2を編んだら休ませます。
◆a ◆b ◆c ◆d が、糸を付ける・切る箇所です。
◆aで糸を付けて編み始め、*4-※で伏せて、◆bで一旦切ります。
◆cでも「糸を付ける」になりますが、「どこに?;」って感じがしますね(^_^; ここは、「付ける」というより、「始める」=針に「巻目」しておいてから(*5-※1)、続けて*5を編みます。足場(前の「目」)が無い状態で「巻目」も初心者の方にはかなり辛いと思うので、ここは指でかける作り目をしてから*5を編み続けるのも良いでしょう。ちなみに私だったら、共鎖の作り目も選択肢にいれるかな(糸端を*5-※1、*5の間の補強に使えそうだから)。
◆dで糸を切り、*3-※2で休ませていた目と*5-※2を続けて編みます。ここで十字型の切れ込みが出来、後は再び続けて編みます。

かぎ針編みの場合、
「*2-☆ *4-※の部分を、1段扱いで編むのかどうか」
「*3-※1 と *5-※1 の足場になる鎖目の作り方」
が併せてポイントになります。
[ifA]*2-☆、*4-※を1段ちゃんと編むのであれば(*4-※は、編んだら一旦糸を切る)、*3-※1と*5-※1を鎖目(次の段のための作り目・足場)にすることになります→*2~*3部分を編んだら*3-※1で鎖目を編み、それを作り目と思って(足場にして)次の段を編む|*5-※1は、別途鎖目を必要数編んでから*5を編み始める。*5の上を編んだら*5-※1の鎖目を作り目と思って編む。
[ifB]*2-☆、*4-※に「目」を「編まない」ならば、*4-※は鎖目にし、それを*5-※1の作り目と思って編み続けることが出来ます。この場合、右半分側:最初からそこまで続けて編んできた糸を一旦切ることになります(◆bの反対側の角)。*2-☆の実線部分は鎖目を編んでおき、点線の根元から(*2-☆の実線矢印の先)は前の段に普通に編みます。次段は、*2-☆の鎖目を作り目(足場)にして、*3-※1を編みます。

[Point 1]リボン・紐等を通す穴について

概要の図を 別窓で拡大表示 | 右上に小表示
ここまでで、ハタと気づかれた方も居られると思いますが、これ、「ショールのように羽織る」「袖なし」「袖あり」どの使い方にも対応出来るようにするために「紐を通す穴」が必要になるんであって、「被る」使い方で袖の有無どっちかに固定するなら、脇か袖下に当たるとこを、すくいとじなり半返し縫いなりで綴じちゃっても良いんです。(袖あり側で被る場合、↑実物は袖口を糸で絞ってる訳ですけど、幅半分くらいの目数で拾ってリブを編めばそれでもヨシ)
なので、1枚で複数の使い方をしなくて良いのならば、[Point 1]として示した編み地の周囲(ぐるり)は考えなくても構いません。それを踏まえて↓。

実物の模様編み記号図は省略しますが(実物はノット使ってて、初心者の方にとっては難しい部類に入ると思うんで)、例を挙げるとこんな。
紐通し穴例の記号図
1目ゴム編みに透かし入ってる、って感じの記号図です。
下から3-4段めの2段を1模様として「メインの模様編み」と書いてる部分もずっとこの編み方にしたら「レーシー」な作りになって、何処にリボン・コード通そうと自由になるので、それもありっちゃあり。
この記号図のままだと、かなり「穴」が多いので、「メインの模様編み」部分は透かしを入れない密な編み地で「ぐるりに配するのは、あくまで紐・リボン・ボタン用の穴」とするなら、糸の太さに応じて何段かごとに「2目1度+掛け目」を入れて穴作るほうが現実的です。
セーター等と違い、「どこかがキツい」「入らない」「ぶかぶか」とかの危険性は無いニットなので、ゲージに対してそんな神経質になる必要は無いんですが、ちょっとくらいは意識する必要がありマス。ゲージが似通った模様編みを組み合わせる、メインの模様編みに入る前にゲージを合わせるための目数調整をする、とか。(ゲージ・サイズについては後述)
例に記号図出しといてナンですけど、この図の「メインの模様編み」にあたる部分に、例えば縄編み(ケーブル模様)とかを目数調整せずに入れると、端っこが緩くなると思います(「フリル」って云えるくらいになればデザインっちゃあデザインかもしれませんが、そうじゃなく「だるだる」な印象になるかも)。(この図で云うと)作り目側4段(編み終わり側4段)は針を少し細くするとか、メインの模様編みに移る時に増目をする(編み終わり側は減目する)とかの対処をしないと、ガッカリな仕上がりになるかも。

かぎ針編みだったら、「最初から透かしのある模様編み」のバリエーション多いし、「穴」作るのも比較的楽な筈なんで、そんな深く考えなくても良いです(^_^;
→取り敢えず文章だけで云っとくと、密な編み地の中に透かし入れたいなら、そこを鎖目にするだけで空間(間隙・透かし)になります。↑首通す穴で云ってることを小規模にやれば良いだけ。細編み往復させてる編み地に穴空けるならその箇所を1目2目くらい鎖にして次の段で細編みを編む(目を拾うか束に拾うかはお好みですが、ボタン穴等にする場合は束に拾う方がセオリーかな?)。これが長編みだったら、長編み分の高さがある穴になります。シェル模様とかでも、例えば長編み5目のシェルを鎖5目の「ネット」にすれば、そこだけ穴が出来るというグワイ。

ところで、最初に「ここは縁編みじゃありません」と云ってますが、縁編みにしちゃ駄目なわけじゃないです(^0^;) メインの編み地を編んどいて、紐等を通す穴は縁編みの中でやるとかでも、別に構いません。

今のところ、首回りも「編みっぱなし」でしか説明してないので、実際には端を整えるために縁編みを付けたくなる方も居られるでしょうし、そうなると首回りと編み地の端の模様編みを揃えたくもなるでしょうから、その辺りはお好みで。(特にかぎ針編みの場合は、↑隠し文に書いた部分はそんな苦にならないし、むしろ、縁編みつけない編みっぱなしは仕上がりがイマイチかもですしね)

ゲージ・サイズ感について&縁編みについて

先にちらっと云ってますが、そんなに「キツい・入らない」「ぶかぶか過ぎる」とかが起きる形じゃないので、神経質にはならなくて良いのですけど(*)、流石に「首通す穴」に頭が入らなかったら目も当てられないので、最低限そこはサイズ感を気にしましょう(^_^;。
作り目(幅)については、写真にあるような着方をする=ちゃんと脇を閉じるなら、胸囲や腹囲、丈によってはヒップを基準にする必要がありますが、例えば脇を開けてリボンで軽く結ぶ、みたいな使い方するなら、少しくらい狭い幅でも良いですね(そういう使い方するときに胸囲基準の幅があると緩過ぎる見た目になるかと)
(*)ぶっちゃけ、ほぼフリーサイズつって良いこのニットで、「ちゃんと試し編みしてゲージ取ろうね」とは、私も云いたくないんですわ(^0^;) 特に初心者の人がトライするのに、そんなハードルというかゲートを作んなくて良いと思ってますし。大~体、欲しい幅の作り目して編んでって、ある程度の編み地になったら頭に当ててみてこのくらい、とかの決め方でも良いと思いますよ(私自身がそうしたし(^^ゞ ↑で云ってるように、実際の糸、摩擦に凄く弱いから、試し編みした後の編み地をほどいて再利用することも出来ませんからさ)。

襟回り(首を通す穴)については、「頭が通る」必要がありますけど、(NY編遼さんから発想したニットでもちょっと云ってますが)かと云って、頭のサイズ[普通の帽子のサイズ]を基準にすると、緩くなりすぎます。大体、40cm~50cm前後で考えると標準…かな(自分頭おっきいから…とか云うて55cm越えて想定すると、よっぽど大柄じゃない限り肩が落ちますよ;)。ニット帽を持っているなら、その頭周りのサイズを参考にすると良いです。
なので、一本線の穴(↑①④、②③で説明した分)だけで作るなら、20~25cm分くらいの、目を伏せる&巻目するor段を編む。
十字に作る場合だと、十字を対角線とする四角= ←この形が「頭通す穴」と考えて、ちょっと数学しませう(^_^; すなわち、直角二等辺三角形の1:1:√2 を思い出して、仮に頭回り44cm とすると、1.414a×4=44 → a=11÷1.414≒7.8 →目・段をゲージから割り出す・・・というグワイ。
…急に難しいこと云いだしましたが(苦笑)、「頭が入らない」にならないようにするための、最低限のサイズが この形ってだけなので、1本線の時の目・段をまた半分にしても構わないし(◇よりは緩くなる)、というか、キレイに同じ長さの十字を作る必要も無いです(伏せ目が長くて段は短いとか)。その辺はお好み。

で、ちょっと後戻りする感がありますが、今まで出して来た、特に頭出す穴の解説に使った図、穴を示す白い四角に幅・高さがあったので、それなりの隙間があるように見えてしまいますけども、実際には、というか、目・段の数としては、隙間はありません。(それが故に、「切れ目・切れ込み」ってのが出てきそうになっちゃうんですけど^^;)
ここんとこが、「縁編みについて」を一緒に喋る必要がある所以でして、縁編みによっては、そこである程度の「隙間」を作らないと、編み地や目・段が重なって、変に分厚く(嵩張った感じに)なったりすることがあります。なので、「レシピ」としてなら、そこも説明するべきなんですが、(①④の作り方、②③の作り方の両方が伝わってたら、応用が効くとも思うので)「隙間の作り方のテクニック」は、割愛します。
記号図だけで理屈を云うと、
ゲージ・サイズ感・縁編みについて:棒針例 「目」の側で穴を作る場合(①④の作り方)に、伏せ目と巻目の間に段を入れて隙間を作ったなら、まずは、図の青線部分を「頭が入るサイズ(襟回りのサイズ)」の基準とする必要があります。①④の作り方のままだったら目のゲージだけでサイズ決められますが、こっちは、段が入る分、伏せ目・巻目の数は減らす必要があります。そうじゃないとガバガバに。
十字の切れ込みを作る場合には、↑解説に使った図の白い部分に実際に隙を作る、って感じで見てください。
[ 図を別窓表示 | 右上に小表示 ]
最初から続けてきた糸で編む*2を編み地半分丁度より少し狭くして、◆aの糸を付ける場所を編み地半分より少し先にする、っていう感じ。
んで、今までは棒針とかぎ針、ある程度一緒に説明出来てましたが、ここは、それぞれの特色が大きく出る場所でもあります。
ゲージ・サイズ感・縁編みについて:かぎ針例↑では細編みを例にしてたのを長編みに変えただけで、こう、1段だけでも、ある程度の隙間が出来ますよね。
棒針編みは、1目の高さの違いが糸・針の太さで出る→目・段の数値が同じなら、糸・針の太さという、いわば「解像度」だけの問題、になるんだけど、かぎ針編みは、同じ糸・同じ編み地の中でも編み目が変わるとサイズ感が変わる→目・段の数値だけの問題じゃない、ってのが明らかに違います。

縁に模様編みはしなくても、編みっぱなしの端を整えるために細編みで包みたくなるのはそうだと思いマス。この細編みを足場にして、模様編み(エジングをする)のもセオリーですしね。
この場合、この細編みのゲージだけは、ちゃんと取りましょう。んで、細編みの方がちょいキツいくらいで目数を決めるのが良いです(編み地の端を整える細編みって、丁度かちょい多めで見積もると、全体をグダグダにしてしまうので(少なくとも私にはそんな気がするので;)。
で、縁編みをどういう模様編みにするかは完全に人それぞれになりますが、↑頭通す穴、十字の切れ込みの端にそれなりの幅(高さ)がある模様編みを付けたいなら、それに合わせた隙間を空けなきゃいけない、ってことです。でもって、その縁編みを付けたことで頭が入らなくなった、とかにならないように気をつけて。
編み地の両端、紐やリボン・ボタンを通す穴の代わりに模様編みを付けるってことなら、その場合も、例えば本来の編み地を胸囲幅で決めちゃうと大き過ぎになったりするかもしれないので、最初にちょっと考えときましょう。

編み地の周囲(ぐるり)に模様編みを配する話の時に後述つってた話を、もう突っ込んで話しておくと…。
大まかに・傾向として、掛け目が入る模様はゲージが緩くなります(10cm四方の目・段が少ない)。対して、「交差」の操作が入る模様(縄編み・ケーブル模様)は、ゲージがキツいです(10cm四方の、特に「目」が多い)。なので、この両者を同じ編み地の中に同時に存在させると、ゲージ差のせいで、「意図せず」絞ったみたいになる箇所・フリル上になる/波打つ箇所が出てくる可能性があります。
よって、極端にゲージが異なりそうな模様編みを使うときは、これまた流石に、試し編みでゲージは取った方が良いです。その上で、目数調整をする。……段の側で大幅に違いが出るようなゲージの模様編みは、そもそも一段で同時に配するのは止した方が良い…かな;


てなわけで、一通り、云うこと云った気はしてるんですけど、どうなんですかね? 伝わってますかね;
初心者の方に向けて書いてたつもりだけど、結局編み物用語も多いし、考えてみたら、これ読むより取り敢えず編む、の方が経験に繋がるんだし(苦笑)。かと云って経験者(上級者)の方には相当退屈&クドい自覚もある(ーー;)。
お疲れ様ッした(^◇^;)。


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